· 

講演会⑦

発表が終わって、質問タイム。

 

開業医の先生から、「10か月健診で、ときどき発達が気になる子がいるんですけど、その段階で早めに指摘してほしいでしょうか?」と。

 

うわーいきなり難しい質問w

 

少し考えて、「僕はやはりまず親御さんが気づいているかどうかが大事だと思います。ある程度気づいているなら「発達で何か気になることはありませんか?」という声掛けはすべきかと思いますが、まったく気づいていないならまだ言わないでいいと思います。先生がその先にどうしていけばいいのかを説明出来るならば踏み込んでもいいかもしれません」と返答しました。

 

10か月健診、はるくんは発達の遅れを指摘されましたが、僕は心臓のせいかと思ってましたw難しいですよね、健診で「発達が遅い」というのは親として最も言われたくない言葉のひとつだと思います。「一瞬見たくらいで何が分かるのよ!」って反発したくなりますし。言い方を間違えると、医師としての信頼を失います。

そして「遅かったらどうしたらいいですか?」という問いに答えはあるのでしょうか?もちろん甲状腺機能低下症とか何か病気が隠れているようなら病院で分かることもあるので、必要なら詳しく検査をする必要があるでしょう。

 

んーー答えにくい質問でしたw

 

 

次に手をあげたのはその町の教育委員長でした(役職は後から聞きました)。

「お父さん、今はまだ2歳だそうですが、大きくなったら学校とかも行かれると思います。そしたら我々も一緒に悩んで考えていきますので、希望を持ってください」

 

僕は面食らった。まさか励まされるとは思っていなかった。そんな辛そうな講演だったのか・・・?僕のことを普通に「お父さん」と呼んでくださったことも驚いた。

 

 

最後にボスから「今後はどういった育児方法を考えていますか」と。

僕は、幼稚園に入れて周囲の子の行動を模倣して学んでほしいこと、PECSの導入も検討しているが迷っていることを話した。

 

 

講演会終了後、教育関係の方とかが話しかけて来てくださり、関わっておられる母親の悩みとかの相談も受けた。

あー僕もこういう質問や相談を受ける立場になったのかなと違和感があったけど、なんか嬉しかった。

でもこの分野は答えらしい答えがないから難しい。

 

 

自分ももがきながら作り上げてきた今回の発表。だからこそ伝わったものがあったのかもしれない。多くの方から激励の言葉をいただきました。