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ABAの捉え方

ママの涙の理由を理解するために、また少しABAの話をしたいと思います。

 

ABAについては以前の記事にも書いているので、そちらも読んでいただけたらと思いますが、家庭でABAを始めるときにメジャーな本に書いてあるのが、親と子が低いテーブルを挟んで向かい合って座った状態から始める手法です。

そこでいろんなことを教えていくわけです。

(語弊がないように説明しておきたいですが、この手法がABAの発想を用いたひとつの手法であって、ABAがすべてこの手法をとるという意味ではありません。)

 

僕もこれをやりたいやりたいと言っていました。

これくらいしか療育で有意義な方法がないんだと思い込んでいました。

 

 

ママは反対しているようでした。

ありのままのはるくんを受け入れたい、そういう考え方だと思います。

僕ははるくんのことを受け入れられずに、なんとか変えたいと思っていました。

 

そのABAの手法では、子どもが正しい行動をとったときに、お菓子などを与えてその行動を強化する方法をとります。

語弊があるかもしれませんが、悪く言うと、「エサでつる」みたいな感じです。

 

そのため、ABAの手法は、子どもを動物扱いしているみたいに非難されることがあります。

 

 

ここまで読んでもらうとだいたい想像がついたかもしれませんが、イルカショーでイルカが飼育員にエサで誘導されしつけされ上手に合わせて動いていたのを観て、ママはそれが自閉症療育のABAと同じだと思うと辛かったみたいです。

はるくんがイルカのようにエサ(お菓子)でつられて行動を制御される、そんな風に感じだんだと思います。

(実際、イルカの訓練にもABAの発想が取り入れられているのが事実です。)

 

 

僕の考え方を強要するわけにはいかない。

2人でもっと話し合っていかないとな・・・そう考えなおしました。