鏡をプレゼントした理由ですが、これは以前から考えていたことで、自閉症児は自分の体のことをしっかりと捉えられていないと思うんです。ボディーイメージがわかないというか。それは他人の体に関しても同様で、クレーン現象はそのひとつだと思います。
HPのrecommendにも載せてあるそらパパさんもオススメしておられ、理論も説明されているので、ぜひ著書やHPを見ていただけたらと思います。僕もずいぶん考えさせられました。
鏡を購入する前から、はるくんがときどきテレビ画面とかガラスに映った自分の姿を見ているのが僕は気になっていました。
「これは誰かな?自分かな?」とか思っていたのかそれは分からないけど、どうも自分が動くとその映っているものも動くことに興味を示していました。たぶんw
正直、この頃のはるくんは電車や車のおもちゃなどかなり限定的なものにしか興味を示していませんでした。そんな中、自分の姿に興味を示すというのは、発達的にもいいサインに感じたわけです。
そんなときにはるパパさんの本を読んで、なるほどな~と思いました。バランスボールに乗っている自分を鏡越しにみている子どもの写真が載っていて、これは色々な事象が絡み合った素敵なショットだなと思いましたw
僕らは自然に、いつのまにか、自分の手を自分の手と認識しています。誰からも説明されず、気づけばそう認識しているはずです。
でも自閉症児はそれが難しい。
親の手を引っ張るときも、それが親の手だと認識しているか、わかりません。というかこの時点のはるくんは少なくともそう認識できていなかったと思います。
クレーン現象で子どもが引っ張る手を「便利な道具」と表現されることもありますが、それも一理あるんじゃないかと思います。親としてはかなり辛いですが・・・
それはまず自分の体のことを分かっていないところから始まります。
自分の体のパーツがどうなっていて、頭でどう動かそうとすれば実際に体がどう動くかとか、そういったところの理解力・想像力が乏しい。
そこで試したいのが鏡です。
鏡の前に立って、腕を動かせば、鏡の中の自分の腕も同じタイミングで動く。
はるくんは割と興味を示してくれました。
顔を近づけたり、変な表情をしたりして、その鏡の中の自分の動きを楽しんでいるように見えました。
わざとこけてみては倒れている自分を見たり、鏡の自分にキスをするなんてこともするようになりました♪
そういった動きがかわいくって、発達にもいい刺激になりそうだし、プレゼントとしてはちょうどよかったかなと思います。