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発達外来へ①

はるくんの発達が気になっていたので、1歳半健診よりも前に発達専門の病院を受診することにした。

電話で予約をして、たぶん自閉症だと思うんですとあらかじめ説明しておいた。

 

当日、診察室に入ったら、はるくんは脇にある遊び場に誘導され、スタッフの方と一緒におもちゃなどでやり取りする様子を見てもらう流れになった。

 

体重計に乗ったり、身長測定はごまかしごまかししながらなんとかできた。

しばらく周りを気にしている様子だったけど、そのうちミニカーを片手に横たわり、目の前でミニカーを動かしそれに見入る仕草をしたので(この頃、この仕草をしだすと反応が乏しくなるので、はるくんワールドに入ったと僕らは呼んでいたw)、あーこれは・・・となんだかその診断に結び付けられそうでドキドキした。

 

「こういう子らはマイペースなんですよ~」と、先生。

 

先生のところに寄って行き、靴を気にして触ると、

「こういうのも気になるんですよねー」と。

 

診察室に入って10分もしないうちに、先生ははるくんのことを「こういう子」という表現をするようになって、それはもう先生の中で診断がついているのかなっていう感じがした。

その答えを早く聞きたいような聞きたくないような、やり取りが上手にできないはるくんを横目に見ながら、僕らは複雑な心境であった。