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気になる行動

いつの頃からかはっきり覚えていないけど、はるくんはこの写真のような行動を取ることがあった。

写真だけでは違和感を感じないかもしれないけど、はるくんはミニカーなど気に入ったものを手に持って、寝転んで見つめるような行動を時々とっていた。座って見たらいいのに、あえて横になっている印象を受けた。

このときははるくんの反応が乏しくなる。呼びかけても反応がなかったり、なんだか自分の世界に入り込んでいるような感じだった。

 

あと、ネクタイなど長いものが好きだった。長いものを端から端まで手で触っては、またそれを繰り返すというような。

 

そういえば、はるくんは呼んでも振り返らないことがしばしばあって、いまいち自分の名前を理解していないように感じるようになっていた。

車で移動するときは、いっつも窓から外を眺めていて、呼びかけたりしても反応しないことがはるくんにとっての「いつも通り」だった。

 

 

でもこういったはるくんの様子は、僕たち夫婦でさえ、発達が遅れているサインだとはまったく思っていなかった。いや、思いたくなかったのかもしれない。